ベンリ屋なっちゃん
- 作者: みずなともみ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2006/01/06
- メディア: コミック
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便利屋の新入社員なっちゃんと、若社長&日比谷さんの三人が、毎度いろんな仕事を請け負ってはドタバタほのぼのする物語(漠然)。基本系はなっちゃんの(天然)ボケに社長が激しくツッコミ、さらに日比谷さんがクールに社長にツッコミ、といったパターン。
その設定上、毎回「依頼人」という名のゲストが登場し、主役が活躍する舞台も変化する、と。まあ創作にもとっても便利*1!
にしても、いくら小さな便利屋っていいながら、全従業員3人で*2、しかも力仕事も多いだろうに男女比率1:2ってのはどうなんだとか、日比谷さんってなんでこんな小さな会社にいるんだ、それに若社長との関係は? とか、あれそもそも社長未だに名なしなんだー、ていうか他のキャラも経歴とか家族構成とかの設定って全然謎だよなあ等々、とにかくふわふわとつかみ所のない世界です。同じお仕事ものでも、リアリティとファンタジー。一緒に買った"ラディカル〜"と、見事なまでに好対照。
こういう「あまり設定にこだわらない、ていうかもしやなんも考えてない?」なノリは(他の作品も読む限り)この方の基本方針らしいですが、ありがちな「他作品と一つの世界観を共有したクロスオーバー云々」だの「何気ない仕草やセリフの一つにも、必然性を持たせている緻密な裏設定があるんですよー実は」的な情報の洪水に疲れた脳には、このアバウトさがむしろ心地よいのもまた事実。
ま、"ラディカル〜"が崇め奉るようなでっかい稀代の璧なら、こっちは掌でコロコロ玩ぶ小さな玉ってところですかね。どちらも大好きであります。こんだけの駄文書いてりゃ歴然か。
しかし、両方が同じ「まんが」「4コマ」ってジャンル内に平然と存立しているってのは、改めて面白いなあ。
あ、今気がついたけど、どちらも名前がALLひらがなだ。
それがどーした。