あっちこっち
- 作者: 異識
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2007/10/27
- メディア: コミック
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ゆえに作品と出会ってから単行本化までの感覚的には「早っ」てな感じなのだが、実際には至って平均的。
なんつーかこう。
「踏み分け道を一気に走破したような」作品。
よく分かんない?
例えば、「一人一本ずつ紙に線を引いては次の人に回して、リレーして描いた絵」(今だと「Qさま」とかでやってるやつ)
とか
「直接対象を見ずに、別の人からの伝え聞きだけで描いた絵」
に対して
「完成したその絵と描きたかったものの両者をあらかじめ見た上で、一人の人がイチから描きあげた絵」
余計わからんか。
目的地まで無駄なくたどり着けて、余計な回り道やお約束はないけれど、「どうせ分かってんだからいちいち細かい説明はなしよ」という感じにすっ飛ばされた感覚。
あるいはお約束はすべて分かっている前提で、それを裏切っていくことで成り立つギャグ。
「萌え」とか「ツンデレ」とか、過激な方面ではなく、正反対の「枯れた」方面の意味で「行き着くとこまできたな」てのを感じさせる作品ですな。
って、どうもメタな視点でしか見られないのが悲しいですが。
普通に萌えたい。