球場ラヴァーズ
球場ラヴァーズー私が野球に行く理由ー 02 (ヤングキングコミックス)
- 作者: 石田敦子
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2011/02/28
- メディア: コミック
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新宿の紀伊國屋書店はしごしても買えなかったが、会社近くのそれほど大きくない書店を「むしろこういうところに残ってたり……」と言い聞かせつつ、期待ゼロで探したらまさかのビンゴ。
嬉しさの余り、その日の午前中買った本をうっかりダブり購入してしまうくらい舞い上がってしまいました……(涙)まあいいさ、この本を買わせてくれたあ◯みBOOKSさんへのほんの恩返しと思えば(苦しい言い訳
プロ野球ファンを描いて暑苦しくなく
いじめの現実を描いて重苦しくなく
それでいて時に「あるある」と共感し腹の底から笑い、時に真摯な言葉に心うたれて心地良く涙を流す。
「ロゴも選手の似顔絵も描けない」という、大きな枷がありながら、その制限の中で描こうと努力した結果なのでしょうか。
もちろん制限なんてないに越したことはないのですが、制限されているからこそうまれる表現方法というのがあるのもまた確か。
とりあえず言えるのは、この作品は生まれながらにして既に「名作」となるであろう空気を満面に漂わせており、しかもその重い方が気を背負ってまったく動じることのないであろう強さをも漂わせている、ということ。
故にあらゆるシーンが名場面であり、あらゆる吹き出しが名台詞であるのですが、自分としては一巻のみなみさんの
「ああ 愛されるって こういうことだ 誰も見返りを受け取ろうとしない」
に続いて、二巻はみおりんの
「だから 野球にお礼を言おうかなって思ったんだ」
と
「ありがとうございました」
の二つのお礼の言葉をイチオシ名セリフとしてここに挙げさせていただきます。
こちらこそありがとうございました。
座右の書と呼べる本が、また一作増えました。